2015年06月05日

SF10レスピレーター

SF10レスピレーター

80年代半ばから90年代半ばまで頃にSASで使われていたと思われるSF10レスピレーター

今、手元には2つのバージョンがある

一つはSF10のベーシックなスタイル、一つはラジオコードが組み込まれたものである。

先ずは、「SAS THE ILLUSTRATED HISTORY」の画像から拾ってみたい

SF10レスピレーター

こちらの画像の、一番手前の隊員が装着しているガスマスクに注目してみたい。

SF10レスピレーター

拡大してみたが画像が荒くて確定できるものではないが、SF10と思われる。

ドリンクチューブスイッチではなく、SF10に使われている蓋に見える点と

マスク右側面にあるスピーチモジュールの部分であるが、同部品であれば突起部が見えるはずだが

こちらの画像では確認できない。

そんなことで勝手にSF10認定(笑)  この画像の解像度でははっきり判りませんね。


SF10レスピレーター

こちらの画像でも10シリーズの着用が確認されるので拡大してみると

SF10レスピレーター

こちらもドリンクチューブのスイッチではなく、キャップが被さっているようにうかがえる。




SF10レスピレーター

左からS10,SF10,SF10ラジオコード付きを並べてみたがパッと見、大きな違いはない。

これらの10シリーズは、もともとS10をベースに改良が加えられたものであり

S10とSF10の相違点は

SF10レスピレーター

レンズの素材と形状の変更。

S10ではNBC対策に重きを置いた素材だが、強度に欠けるためSF10では直径80㎜、厚さ2㎜の

ポリカーボネートに変更されている。

SF10レスピレーター
(画像左がSF10,右がS10)

S10では排気口のPSMユニットに付属しているドリンクチューブを廃止し、SF10ではキャップが被せられている。

ラジオコード付きは、S10のドリンクチューブのルートを使用して外部の無線機と接続できるようにコードを配し

マスク内部にマイクユニットを配置している。

SF10レスピレーター

S10にあったマスク右側面のスピーチモジュールを廃止して、キャニスターを左右でも使えるように

吸気モジュールをセットして、未使用時のためにキャップを設定した。



先月、英国から聞いた話では英軍からの放出品であるS10は最後の放出が行われたとのことで

今後はFM12やGSRの期限切れや使用済みの処分品の放出だけになりそうですね。


S10に比べると数が圧倒的に少ないSF10ですが、ebay等でも探していると時々出ています。

ラジオコード付きは更に少ないですが、気長に探せばこちらもebayに出てくることがあります。

一度だけ見たことがありますが、S10と紹介されて出品している商品で

ラジオコード付きのSF10が出ていたことがあります、しかも一般的なS10価格で。

SASファンにはたまらないSF10ですが、まだ探せば手に入る物なので探してみてください。



90年代半ば以降になると12シリーズ(FM12・CT12)が順次投入された模様で

今、手元には97年製のCT12がある、こちらも後に書いていきたいと思う。


<引用>
「SAS THE ILLUSTRATED HISTORY」 Virgin Books (1997)





Posted by だーら at 00:28│Comments(0)
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